ブラックリストとは？

まず、「借金の返済ができなくなるとブラックリストというリストに名前が載ってしまいお金が借りれなくなってしまう」というような言葉を良く聞きますが、そもそも「ブラックリスト」という名前のリストが実際に存在する訳ではありません。

また「ブラックリストというものを国や市町村が作成していて、借金の返済が遅れると登録されてしまう」といった事も聞いた事がありますが、国や市町村がブラックリストを作っているという事もありません。

では一体ブラックリストとはなんでしょうか？

民間の信用情報機関が、個人の信用情報（氏名・住所・生年月日、どのくらい借りているか、きちんと返済しているか等）を集めて作った名簿（データベース）の事を一般にブラックリストと呼んでいます。

この信用情報機関は１つだけではなく複数存在しますが、その中でも主に消費者金融系の情報を扱う株式会社日本信用情報機構や主にクレジット系の情報を扱う株式会社シー・アイ・シー、銀行や信金系の全国銀行協会センターが信用情報機関の主要な３社です。

一定の期間以上（一般的に２か月～３か月といわれている）借金の返済が遅れたり、債務整理や自己破産や個人再生をしたりすると上記のような信用情報機関に取引の「事故情報」として登録される為、その後一定期間（５年～７年といわれている）は、新たに借金をしたり、車やマイホームのローンを組んだり、クレジットカードを作ったりする事ができにくくなります。この事を俗に「ブラックリストに載る」と言っているのです。

ちなみに良く「過払い金返還請求をしたら、ブラックリストに載っちゃいますか？」という質問を受けますが、借金を完済した後の過払い金返還請求によっては事故情報（ブラックリスト）に登録される事はありません。

またブラックリストに載ったとしても５年～７年程度お金が借りれなくなるだけで、公的な機関の情報（例えば住民票や戸籍）に載ったりする訳でもない為、今後５年以内に住宅ローンを組んだり、マイカーローンを組むといった予定があるのでなければそこまで気にすることでもないと思われます。